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なぜ記事コンテンツが必要なのか?

現代では、インターネット検索を通じて情報収集し、サービスを選ぶ行動が日常化しています。
そのため、メンタルクリニックのホームページは非常に重要な集客媒体となっています。
ホームページ上のコンテンツ(記事やコラム)の質や充実度によって、患者さんが魅力を感じて来院につながるかが左右されます。
特に検索エンジンで上位表示される記事コンテンツを用意することは、新規患者さんの獲得(集患)につながる有力な手段です。
メンタルヘルス需要の高まりも、ホームページでの情報発信が重要な理由です。
厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査」によると、一般診療所で「精神科」を標ぼうする施設数(重複計上)は、2008年の5,629施設から2023年には7,761施設へ増加しています。(厚生労働省:『令和5(2023)年 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況』)※同調査の「診療科目別施設数」は、複数の診療科目を標ぼうする施設が重複して計上されます。
また、ストレス社会と言われる現代において精神疾患を抱える患者数も急増しており、厚生労働省「患者調査」等の資料では、精神疾患を有する外来患者数は2017年に約389.1万人、2020年に約586.1万人とされています(総患者数は2020年で約614.8万人)。(厚生労働省:『精神保健医療福祉の現状等について』)
(※ただし、2020年(令和2年)から推計方法が変更されているため、年次の増減を解釈する際は単純に比較できないので参考の数値となります。)
精神疾患は、医療計画で重点的に医療体制整備を進める 「5疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患)」 の一つに位置づけられていて、中でも患者数は最多となっています。
このようにメンタルヘルスに関するニーズが高まる一方で、クリニック間の競争も増している状況では、ウェブ上での情報発信と差別化がこれまで以上に重要と言えます。

厚労省の受療行動調査でも、外来患者が受診時に情報を入手する際の方法として「医療機関が発信するインターネットの情報」が挙げられています。(厚生労働省:『ふだん医療機関にかかる時の情報の入手先』)
そうした中、多くの患者さんは受診を決める前にネットで情報収集をしています。
特にメンタルクリニックの場合、症状や治療方法についての基礎知識だけでなく、「本当に受診すべきか」「初めてでも大丈夫か」といった不安を解消する情報を求めているケースが多いのです。

ホームページ上でこれらの疑問に答える記事コンテンツを提供できれば、検索エンジン経由で多くの見込み患者と接点を持てます。
実際、患者の不安を和らげるコラム記事を作成するとSEO効果が見込めることが指摘されています。
つまり、役立つ情報発信は検索順位の向上と患者さんからの信頼獲得の双方にプラスに働き、最終的には「集客(集患)」につながるのです。
集客につながる記事コンテンツのテーマ例


それでは具体的に、メンタルクリニックのホームページで集客力を発揮する記事コンテンツのテーマにはどのようなものがあるでしょうか。
ポイントは、患者さん目線の疑問やニーズを捉えた内容にすることです。
下表に、患者さんが検索しがちなキーワードや悩みと、それに対応する記事コンテンツの例を示します。
各コンテンツの狙いや効果も参考にしてください。
| 患者さんの主な疑問・検索キーワード例 | 記事コンテンツの例タイトル | コンテンツの内容・狙い(効果) |
|---|---|---|
| 精神科と心療内科の違い(どちらに行けばいい?) | 「精神科と心療内科は何が違う?専門医がわかりやすく解説」 | 診療科の違いを基礎から説明し、症状に応じた受診先の目安を示す記事です。 「精神科と心療内科の違い」のような一般的な疑問に答えるコラムは検索上位に表示されやすく、ユーザーの知りたい情報を提供することで自院ホームページへの入口になります。 専門用語を避けつつ、必要に応じて「こういう場合は心療内科へ」「この症状なら精神科へ」と具体的に記載し、読者の判断材料を提供します。 |
| 精神科に行くべきか(受診するか迷っている) | 「こんな症状は受診のサイン?精神科に行くべきか迷ったときに読むチェックリスト」 | 受診の目安を示し、不安や迷いを持つ方の背中を押す記事です。 「精神科に行くべきか」のようなキーワードで検索するユーザーは受診に踏み切れず悩んでいます。 そのため記事内では「〇〇や△△の症状が続くなら受診を検討しましょう」といったチェック項目を提示し、「迷ったら専門医に相談を」と促します。 実際にこのキーワードでは医療機関サイトのコラム記事が多数上位表示されており、その多くで「迷ったら受診すべき」と受診を勧める内容が目立ちます。 こうした記事によって患者さんの不安を和らげ、安心して来院できる環境を整えます。 |
| 初めての受診が不安(精神科の初診の流れ) | 「精神科初診の流れと準備:安心して受診するために知っておきたいこと」 | 初診時のプロセスや雰囲気を具体的に説明し、不安を軽減する記事です。 例えば「初診ではどんな質問をされるのか」「診察時間の目安」「持参すべきもの」などをQ&A形式で紹介します。 初めて精神科を訪れる患者さんの多くは緊張や不安を抱えていますが、事前に流れがわかれば安心材料になります。 この記事によって受診前のハードルを下げることで、迷っている方の来院促進が期待できます。 |
| 診断書は書いてもらえる?(診断書の発行条件や費用) | 「精神科で診断書を書いてもらうには?料金や即日発行の可否を解説」 | 診断書の取得方法や条件について詳しく説明する記事です。 例えば「休職のための診断書は即日発行してもらえるのか」「費用は保険適用か」など、患者さんの疑問に答えます。 実際、「精神科 診断書」の検索結果では、自院で診断書を発行する条件や所要日数を解説しつつ、必要ならすぐ対応できることを伝える記事が上位に見られます。 このように事前に疑問を解消し、「当院では○○できます」と明記すれば、安心感とともに当院を選ぶきっかけにつながります。 |
| 「うつ病かも」と感じる(疾患の症状・治療情報) | 「うつ病とは?その症状と治療法を専門医がやさしく解説」 | 病気の基本情報を専門家の視点でわかりやすく伝える記事です。 うつ病を例に、主な症状や治療の流れ、治るまでの期間などを説明し、「放置せず相談を」と呼びかけます。 この種の疾患解説記事は厚生労働省や専門機関のサイトが上位表示されやすい傾向があります(医療・健康分野は YMYLと呼ばれ信頼性が重視されるためです)。 とはいえ、クリニックのサイトでも医師監修の正確な情報提供と、自院で対応可能な治療への案内を組み合わせたページを作れば、検索上位を狙えます。読者にとっては症状の理解が深まるとともに、「このクリニックなら任せられそう」という信頼感を持ってもらう効果があります。 |
| 通院するとデメリットがある?(精神科通院歴の影響やプライバシー) | 「精神科に通うと就職に不利?プライバシーは守られるのか徹底解説」 | 患者さんの不安や誤解を解消することを目的とした記事です。 例えば「精神科に通院した記録は就職や保険に影響するのか」「周囲に知られず通えるのか」といった心配に対し、事実と対策を説明します。 これにより「思っていたより心配いらない」と読者が安心できれば、受診への心理的障壁を下げられます。 実際「精神科 通院歴 デメリット」のようなキーワードでも医療機関の解説記事が上位に表示されており、正しい情報提供によって患者さんの不安を和らげることが集客につながる好例と言えます。 |
上記のように、ユーザーが検索しそうなテーマを洗い出し、それに専門家の立場から答える記事を用意することがポイントです。
記事コンテンツを通じて読者(潜在的な患者さん)の疑問や不安を解決できれば、「このクリニックになら相談できそうだ」と感じてもらいやすくなります。
結果として、ただ宣伝をするよりも自然な形で患者さんの信頼を獲得し、来院予約や問い合わせにつなげることが期待できます。
記事コンテンツ作成のポイント

記事のテーマが決まったら、実際にコンテンツを執筆・作成していきます。
ここでは、メンタルクリニックのWeb担当者や院長先生が記事を書く際に押さえておきたいポイントを、いくつかに分けて解説します。
専門家としての正確さを担保しつつ、初心者にも読みやすいやさしい記事に仕上げるコツを確認しましょう。
患者さん目線でテーマ設定・構成を考える

記事を書く前に、そのテーマについてユーザー(患者さん)が本当に知りたいことは何かを整理しましょう。
ただ表面的な質問に答えるだけでなく、ユーザー自身も気づいていない潜在的なニーズまで想像することが重要です。
例えば先述の「毎朝吐き気がする」と検索する人は、表面的には「吐き気の対処法」を求めていますが、潜在的には「ストレスを減らす方法」や「何科を受診すべきか」といった情報も有益かもしれません。
このように顕在ニーズと潜在ニーズの両方を満たす内容にすることで、読者満足度が高まり、「ここなら自分の悩みをちゃんと理解してくれる」と感じてもらえます。
記事構成を練る段階で、「読者の疑問はすべて網羅できているか?」「関連して生じる不安にも答えているか?」と自問してみましょう。
構成をしっかり作り込んだ記事は上位表示もしやすい傾向があります。
専門性と信頼性を示す(E-E-A-Tへの配慮)
医療・メンタルヘルス分野では、記事内容の正確さや信頼性がとりわけ重要です。
医療・メンタルヘルス領域は信頼性が特に重視される分野です。Googleは検索品質評価の枠組みで、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点を示しています。
そのため、医師の監修・執筆者情報・根拠の明示などを整えることは、読者の安心感を高めるうえでも有効です(順位を保証するものではありません)。
クリニックのホームページで記事を公開する際は、できるだけ医師など専門家の監修を受けるようにしましょう。
そして、できるだけ監修者である医師のプロフィール情報を記事ごとに明示することが望まれます。
具体的には、「執筆・監修:○○院長(医学博士・精神科専門医)」のように記載し、資格や経歴が分かるページへのリンクを設けます。
こうすることで、Googleの検索エンジンにも「国家資格を持つ精神科医が関与しているサイト」と認識されやすくなり、検索順位の面でも有利になります。
また読者にとっても、「専門家による情報なら信頼できる」という安心感につながり、クリニックへの信頼度アップに直結します。
わかりやすい表現と読みやすいレイアウト

専門家が書く記事とはいえ、専門用語や難解な表現はできるだけ避け、中学生程度の知識でも理解できる平易な言葉を心がけましょう。
例えば「気分変調症」という専門語を使うより、「軽いうつ状態が長く続く病気(気分変調症)」とカッコ書きで補足するなど工夫します。
また文章は一文を短くし、適宜改行して段落も3~5行程度に収めると読みやすくなります。
長文になりがちな場合は、箇条書きや番号リストを使って要点を整理するのも効果的です。
実際に本記事でも箇条書きや表を用いて視覚的に整理していますが、このように図表・リスト・強調表示を活用して情報をかみ砕いてあげると、読者の理解が深まります。
特にメンタルヘルス分野では内容がシリアスになりやすいので、イラストや図解を交えつつやさしい口調(ですます調)で親しみやすさを演出すると良いでしょう。
適宜、見出し(小見出し)を配置して文章をブロックごとに区切ることも、読者が知りたいポイントを探しやすくなるので有効です。
検索キーワードを意識したSEOライティング
記事を書く以上、せっかくなら検索エンジン経由で多くの人に読んでもらいたいものです。
そこで基本的なSEO対策も念頭に置きましょう。とはいえ高度な技術は必要ありません。
すでにテーマ設定の段階で意識したように、「ユーザーが検索に使いそうな言葉(キーワード)」をタイトルや見出し、本文中に不自然にならない範囲で盛り込むことが大切です。
例えば「初診の流れ」を記事化するなら、タイトルに「精神科 初診 流れ」といった語句を入れるだけでも検索ヒットしやすくなります。
また記事の冒頭でテーマの概要(メンタルクリニックの初診体験談ならその旨)を簡潔に述べ、読者と検索エンジン双方に内容を伝わりやすくする工夫も有効です。
ユーザーファーストで書かれた有益なコンテンツであれば、結果的にSEO効果もついてきます。
「Google が掲げる 10 の事実」でも「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」と宣言されています。(参考:Google公式ホームページ『Google が掲げる 10 の事実』
目先のキーワード詰め込みより、読者の役に立つ内容かどうかを第一に考えて執筆しましょう。
医療広告ガイドラインの遵守

医療機関のウェブサイト上の情報でも、「受診等を誘引する意図(誘引性)」と「医療機関等が特定できること(特定性)」を満たす場合、医療広告規制の対象となり得ます。(参考:厚生労働省『医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針 (医療広告ガイドライン)』)
日本には厚生労働省の定める「医療広告ガイドライン」は、医療機関のウェブサイトもその規制対象になります。
ガイドラインでは患者をミスリードする恐れのある表現が禁止されており、違反すると指導や罰則の対象となります。
具体的に避けるべきNG表現の例を挙げると、以下のような表現が該当します。
- 「日本一」「最高の治療」など根拠のない最上級表現
- 「他院より優れている」と自院を他と比較する内容
- 患者等の主観に基づく「治療等の内容又は効果に関する体験談」
- 「絶対に治ります」「100%安全」などの断定的・誇張した表現
- 治療前後の写真(ビフォーアフター)の効果を強調するような表示
これらは掲載しないよう十分注意しましょう。
また、口コミサイトからの転載等も含め、体験談の取り扱いは違反リスクが高いため、掲載する場合は慎重に判断しましょう。
一方で、ガイドラインを守りさえすればホームページに掲載できる情報の幅は広がり、ユーザーに提供できる有益な情報量は増えます。
つまり正しい範囲で制約を理解し、その中で患者さんの選択に資する正確な情報をたくさん提供することが、結果的にクリニックの信頼向上と集患に結びつきます。
「医療広告ガイドライン」は一見難しく感じられるかもしれませんが、厚労省の公開資料や解説サイトには禁止事項・許可事項の具体例が示されています。
Web担当者の方は一度目を通し、記事制作やサイト運用の際には常に順守するようにしてください。
適切な情報発信を行えば、正しい情報を提供しているサイトとしてGoogleからの評価も高まるとされています。
法令を守ることは患者さんのためにもなり、SEO的にもプラスになるという意識で取り組みましょう。
公開後の効果検証と継続的な改善

記事を公開して終わりではなく、その後のアクセス解析や内容のアップデートも重要です。
公開した記事がどのような検索キーワードで流入しているか、読者が記事をどのくらい読んでくれているか(滞在時間)、記事を読んだ後に予約ページや問い合わせフォームへ遷移しているか(導線)などを確認しましょう。
例えば当初「精神科 初診 流れ」を狙って書いた記事に「精神科 持ち物」というキーワードでアクセスが来ていると分かれば、「初診時に持参する物」の項目を追記するといったリライト(書き直し)でさらに有用な記事にできます。
また、医療や制度の情報はアップデートがあるため、定期的に内容が古くなっていないかチェックし、必要に応じて最新情報へ更新しましょう。
継続的な情報発信と改善を行うことで、記事コンテンツの信頼性と集客力は一層高まっていきます。
まとめ

メンタルクリニックのホームページで集客につながる記事コンテンツの作成方法について解説してきました。
まとめると、患者さんの立場に寄り添った有益な情報を専門家の知見に基づいてわかりやすく発信することが何より大切です。
そのためにはユーザーの検索意図を的確に捉え、適切なテーマ選定と丁寧な記事構成を行い、正確で信頼できる内容を届ける必要があります。
記事コンテンツを充実させることは、検索エンジン上での露出を高め新規患者さんとの接点を増やすだけでなく、「このクリニックは信頼できる情報を発信している」というブランディング効果も生みます。
実際、ホームページのコンテンツが充実しているクリニックは、そうでない場合と比べて患者さんに選ばれやすい傾向があります。
インターネット上で適切な情報提供を行うことは、患者さんの不安を軽減し、受診への背中を押すという公益的な役割も果たすでしょう。
もちろん記事作成やサイト運営には手間もかかりますが、一つひとつ蓄積されたコンテンツはクリニックの資産になります。
焦らず継続的に取り組むことで、中長期的にはSEO効果が現れ、安定した集客経路としてホームページが機能してくれるはずです。
ぜひ本記事のポイントを参考に、自院のホームページ戦略に役立てていただければ幸いです。
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