ワードプレスで作ったサイトで、突然「PHPの更新が必要です」と表示されて、驚かれている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

しかも「サイトが安全でないバージョンのPHPを実行していることを検出しました。」という怖い文言も・・・。

当社で保守管理をしているサイトで「PHPの更新が必要です」と表示された場合、当社でどのような対応をしているのかをご説明したいと思います。

ワードプレスを使用したサイト

「PHPの更新が必要です」と表示されて困っている方のほとんどが、ワードプレスを使ったサイトをお持ちの方だと思います。

ここでは、ワードプレスを使ったサイトということを前提でお話しをします。

WordPress Codex 日本語版にはPHPの更新に関して『PHP バージョンの更新』のページで説明されています。

また、レンタルサーバー会社のホームページでも説明されています。

PHPって、何?

PHPとはプログラムの一つです。

あまり専門的なことは説明されても良くわからないという方も多いと思いますので、プログラムの一つとわかって頂くだけでいいと思います。

プログラムとは、コンピュータに対する命令(処理)を記述したものです。

つまり、「この画像は、ここに表示しなさい」というような命令がプログラムです。

英語・日本語・中国語のように、プログラムにもphp・html・javaのようにいろいろな種類があります。

phpはコンピュータに命令する言語の一つなのです。

プログラムのバージョンとは

プログラムにはバージョンというのもがあります。

phpにもバージョンがあります。

プログラムのバージョンとは、「平安時代の日本語」「江戸時代の日本語」「明治時代の日本語」「平成の日本語」のようなものです。

平安時代の言葉で話されても、今の若い人は完全に意味が理解できないですよね。

いや、明治時代の日本語でもよくわからないですよね。

つまり言語はどんどん進化していくので、昔の言葉で命令されても完全に理解できない場合があります。

プログラムの世界では、この進化をバージョン1、2、3・・・のように表します。

平安時代の日本語をバージョン1.0とすると、鎌倉時代は1.5、明治時代は5.0、平成は7.0というようなイメージです。

2019年3月現在はphpのバージョンは7.0~7.2が主流になってきていますが、サーバーの初期設定は5.0というところも多くあります。

これは平成の女子高生達に、江戸時代の武士が命令を出しているようなものです。

そのままにしておいたら、どうなるの?

平成の女子高生に江戸時代の武士が作業を命令し続けるとどうなるでしょうか。

女子高生は、なんとなく意味がわかっても、完全には意味が理解できない。

そこでパニックになって、エラーメッセージが出てしまいます。

「/home/×××/○○.com/public_html/wp-content/plugins/***/△△.php on line 533」というような表示がサイトの上部に出たときは、「あんたの言っている意味、わかんな~い!」というメッセージなんです。

そしてPHPの命令通りの作業が出来なくなります。

また、PHPのバージョンが古いとセキュリティ面でもリスクが高くなります。

じゃあ、どうすればいいの?

簡単に言うと、PHPのバージョンを新しくすることで、ほとんどの場合は解決します。

PHPのバージョンを新しくする作業は、サーバーの管理画面などで簡単に行うことが出来ます。

「じゃあ、自分でやってみよう!」と思われた方は少し待って下さい。

何も分からずにphpのバージョンを上げてしまうと、とんでもないことになってしまう可能性があります!

ご自身でPHPのバージョンを上げるのは危険です!

ワードプレスは、問合せフォームや人気記事の表示など、さまざまな機能を簡単に付けることができます。

これは「プラグイン」といって、それぞれ独立したプログラムが、PHPなどの命令に従って動いています。

プラグインには、問合せフォームを作る担当や関連記事を表示する担当など、さまざまなプラグインがあります。

先程の例で言いますと、「江戸時代の武士の命令に従って、問合せを作る女子高生や人気記事ランキングを作る女子高生など、いろいろな女子高生がそれぞれの作業をしている」というイメージです。

それならば、平成の言葉をしゃべる先生を連れてくれば良いと思うかもしれませんが、実はそこが難しいところなのです。

女子高生の中にも、江戸時代のままの女子高生(古いバージョンのプラグイン)がいる場合があるのです。

突然平成の言葉で命令されると、その江戸時代の女子高生(プラグイン)が動かなくなるのです。

その場合、江戸時代の女子高生(プラグイン)を今の時代の女子高生バージョンにアップデートしてあげなければいけないのです。

ですから、PHPのバージョンを新しくするだけではなく、それに連動しているプラグインのバージョンも一つ一つ調べて、両方のバージョンを新しくしなければいけないのです。

サイトが真っ白になることも!

さらに怖いのは「データーベース接続確立エラー」とだけ表示されて、サイトが全く見られなくなってしまうことです。

こうなると、それなりの知識がなければ修復することができません。

当社の保守管理

当社では、必ずバックアップを取ります。

バックアップとはホームページのデータを別の場所に保存しておくことです。

そうすることで、万が一修復不能なエラーになっても、バックアップを取っていた時点には戻す事ができます。

バックアップを取った後で、PHPのバージョンを新しくする前にプラグインがうまく作動するかを確認します。

プラグインが新しいPHPのバージョンで作動するようにしてから、PHPのバージョンを新しくします。

こういった作業は当社の月額3,000円+税の保守管理に含まれています。

(※新規で保守管理のご契約をいただいた場合でも、契約前の不具合の修復作業は別途費用をいただいております。)

お気軽にお問合せ下さい

「突然ホームページに訳のわからないメッセージが出てきて困っている!」という方は一度当社にお問合せ下さい。

当社で解決できない場合もありますが、出来る限り対応させていただきます。

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