広告費ゼロでもLPに人を集められる?

はじめに

はじめに

「ランディングページ(LP)を作ったはいいけれど、Web広告を出す予算がない……」

そんなお悩みを抱えている中小企業の経営者の方は、少なくないのではないでしょうか。

LPについて調べると、多くの記事で「LPはWeb広告とセットで運用するもの」と書かれています。

たしかにそれは間違いではありません。

しかし、広告費を毎月かけ続けることが難しい中小企業にとって、「広告ありき」の話だけでは、LPの活用を諦めざるを得なくなってしまいます。

実は、広告費をかけなくてもLPに見込み客を集める方法はいくつか存在します。

もちろん、有料広告ほどの即効性はありませんが、地道に取り組むことで「広告に頼りすぎない集客の仕組み」を築くことができます。

この記事では、広告費をかけずにランディングページへの集客を実現する5つの導線を、具体的な手順とあわせて解説します。

「予算は限られているけれど、LPで問い合わせを増やしたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜ「LPには広告が必要」と言われるのか

なぜ「LPには広告が必要」と言われるのか

最初に、前提となる背景を整理しておきます。

ランディングページは、商品やサービスの情報を1ページに集約し、訪問者に「問い合わせ」「資料請求」「購入」などの具体的な行動を取ってもらうことに特化したWebページです。(※詳しくは『LP(ランディングページ)とは?ホームページとの違いを解説』をご参照ください。)

通常のホームページ(企業サイト)とは異なり、他ページへのリンクを極力排除し、1つのゴールに向けた「説得の導線」を設計します。

この特性から、LPには構造的な弱点があります。

それは検索エンジンからの自然流入(SEO)に不向きであるという点です。

LPがSEOに弱い理由を整理すると、以下のとおりです。

LPの特性SEOへの影響
1ページ完結の構造ページ数が少なく、サイト全体の評価が蓄積されにくい
画像・デザイン重視テキスト情報が少なく、検索エンジンが内容を読み取りにくい
他ページへのリンクが少ない内部リンクの構造が乏しく、サイトの回遊性が低い
特定のキャンペーン向け情報が限定的で、幅広い検索キーワードに対応しにくい

こうした理由から、LPは単独で検索上位に表示されることが難しく、「Web広告(リスティング広告やSNS広告)からの流入を前提に設計する」というのが業界の常識になっています。

しかし、それは「広告を使わないとLPに人を集められない」という意味ではありません。

LP以外の場所(ホームページ・SNS・メールなど)から意図的にLPへ誘導する導線を設計する

LP単独では集客が難しくても、LP以外の場所(ホームページ・SNS・メールなど)から意図的にLPへ誘導する導線を設計することで、広告費をかけずにLPの効果を引き出すことは十分に可能です。

ここからは、その具体的な方法を5つに分けて解説していきます。

【導線1】自社ホームページからLPへ誘導する

【導線1】自社ホームページからLPへ誘導する

最もシンプルかつ効果が出やすい方法は、すでにお持ちの自社ホームページ(企業サイト)からLPへの誘導導線を設計することです。

なぜホームページからの誘導が有効なのか

多くの企業がすでにホームページを運営していますが、そのアクセスを十分に活かせていないケースが見られます。

ホームページには検索エンジンやブックマークなどからの自然なアクセスがあるため、そこからLPへスムーズに誘導できれば、広告費をかけずにLPへの流入を確保できます。

ホームページの役割は「幅広い情報を提供して信頼感を与えること」であり、LPの役割は「特定のアクションに絞って行動を促すこと」です。

この2つをうまく連携させることがポイントになります。

具体的な誘導方法

自社ホームページからLPへの誘導は、以下のような方法で実施できます。

サービス紹介ページからの誘導

サービスの概要を説明しているページの中に、「詳しくはこちら」「無料相談はこちら」といったリンクやボタンを設置し、LPへ誘導します。

すでにサービスに興味を持って閲覧している人に対して自然な流れで案内できるため、クリック率が比較的高くなります。

ブログ記事からの誘導

自社でブログを運営している場合、読者の悩みに関連する記事の中や末尾にLPへのリンクを配置します。

たとえば、「外壁塗装の費用相場」という記事を読んでいる人に「無料見積もりはこちら」というLPへの導線を置く、といった形です。

バナーの設置

ホームページのサイドバーやフッター、記事の途中に、LPへ誘導するバナー画像を設置する方法もあります。

バナーは視覚的に目に留まりやすいため、テキストリンクよりも気づいてもらいやすい傾向があります。

ヘッダー・グローバルナビゲーションからの誘導

サイト上部のメニュー(グローバルナビゲーション)にLPへのリンクを追加する方法です。

「無料相談」「お見積もり」など、ユーザーが行動を起こしやすい文言を使うことで、どのページにいてもLPにたどり着ける導線を作れます。

導線設計のポイント

ホームページからLPへの誘導で大切なのは、「訪問者の気持ちの流れに沿った自然な導線」を設計することです。

たとえば、会社概要ページにいきなり「今すぐお問い合わせ!」と大きなバナーを置いても、読者の気持ちとは噛み合いません。

会社について調べている段階の人には、まず信頼できる情報を提供し、興味が高まったタイミングで案内するのが自然です。

一方、「料金」や「サービス内容」のページを見ている人は、すでに検討段階にいる可能性が高いため、そこには積極的にLPへの誘導ボタンを配置すると効果的です。

【導線2】Googleビジネスプロフィールを活用する

【導線2】Googleビジネスプロフィールを活用する

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、Googleが無料で提供しているサービスで、Google検索やGoogleマップ上に自社の店舗・事業所の情報を掲載できるものです。

店舗ビジネスだけでなく、オフィスのある士業、工務店、クリニックなど、所在地を持つ事業者であれば業種を問わず活用できます。

Googleビジネスプロフィールの集客力

GMOTECHが実施した調査によると、20代~60代の男女1,000人のうちGoogleマップを利用したことがある人は83.1%にのぼりました。

また、ニールセン デジタル株式会社の調査では、Googleマップのアプリ利用者数は4,700万人以上と報告されています。

株式会社カンリーが2022年に実施した調査(店舗事業を行う企業のマーケティング担当者117名対象)では、Googleビジネスプロフィールを活用している企業の77.7%が集客効果を実感しているという結果が出ています。

つまり、多くの人がGoogleマップやGoogle検索を通じてお店や会社を探しており、ここに自社の情報を正しく掲載しておくことは、広告費ゼロでできる基本的な集客施策といえます。

LPへの誘導方法

Googleビジネスプロフィールには、ウェブサイトのURLを登録できる項目があります。

ここに自社ホームページのURLではなく、LPのURLを設定することで、Google検索やGoogleマップから直接LPへ誘導することが可能です。

また、Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があり、キャンペーンやお知らせを掲載できます。

この投稿にLPへのリンクを含めることで、追加の導線を作ることもできます。

活用のポイント

Googleビジネスプロフィールの効果を高めるには、以下の基本事項を押さえておくことが大切です。

やるべきこと理由
営業時間・住所・電話番号を正確に入力する情報の正確性はGoogleからの評価に直結する
写真を定期的に追加する写真付きのプロフィールは閲覧数が増える傾向がある
口コミに返信する口コミ対応の姿勢はユーザーの信頼感に影響する
投稿機能を月に数回利用する更新頻度が高いアカウントはGoogleの検索結果で評価されやすい

いずれも費用はかかりません。まだGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認を済ませていない場合は、まずそこから始めてみてください。

【導線3】SNSからLPへ誘導する

【導線3】SNSからLPへ誘導する

SNS(InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなど)を使った誘導も、広告費ゼロで取り組める方法のひとつです。

ここでいうのは「SNS広告」ではなく、あくまで自社アカウントからの「通常の投稿」を通じた誘導です。

SNSが向いている業種・向いていない業種

SNSの活用が効果的かどうかは、業種やターゲット層によって差があります。

すべての中小企業に向いているわけではない点は、あらかじめ理解しておく必要があります。

SNSの種類向いている業種の例特徴
Instagram飲食店、美容室、工務店(施工事例)、小売写真・動画で視覚的にサービスの魅力を伝えやすい
X(旧Twitter)コンサルティング、IT系サービス、士業テキストベースで専門知識の発信がしやすい
FacebookBtoB事業、士業、地域密着型サービスビジネスパーソンの利用者が比較的多い
LINE公式アカウント全業種(既存顧客との連絡手段として)登録済みの顧客に直接メッセージを届けられる

LPへの誘導方法

SNSからLPへ誘導する際のポイントは、「投稿のたびにLPのリンクを貼る」のではなく、日頃の情報発信で信頼関係を築いた上で、適切なタイミングでLPへ案内することです。

プロフィール欄にLPのURLを設置する

Instagramやcx、Facebookでは、プロフィール欄にURLを記載できます。

ここにLPのURLを設定しておくと、投稿を見て興味を持った人が自然にLPにアクセスできます。

Instagramの場合はリンク設定サービス(Linktreeなど)を使って、複数のリンクを1ページにまとめる方法もあります。

ストーリーズやリール(Instagram)を活用する

Instagramのストーリーズにはリンクスタンプを貼り付ける機能があります。

24時間で消える投稿のため気軽に発信でき、キャンペーン情報やLPの告知に適しています。

LINE公式アカウントのリッチメニューを活用する

LINE公式アカウントでは、トーク画面下部に「リッチメニュー」というボタン付きのメニューを設置できます。

このメニューの1つにLPへのリンクを設定しておけば、既存顧客がいつでもLPにアクセスできる導線になります。

注意点

SNS運用で最も大切なのは「続けること」です。

効果が出るまでに時間がかかるため、最初の数か月で成果が見えなくても焦らないことが重要です。

また、SNSの投稿がすべて「宣伝」や「売り込み」になってしまうと、フォロワーが離れてしまいます。

投稿全体のうち、8割は役に立つ情報や日常の活動報告などにあて、宣伝的な内容は2割程度に抑えるのが一般的な目安です。

【導線4】メールマガジンやニュースレターから誘導する

【導線4】メールマガジンやニュースレターから誘導する

すでにお客様のメールアドレスを保有している場合、メールマガジン(メルマガ)やニュースレターを通じてLPへの誘導が可能です。

なぜメールが有効なのか

メールの最大の利点は、すでに何らかの接点がある人に直接情報を届けられる点にあります。

SNSの投稿はフォロワーのタイムラインに埋もれてしまう可能性がありますが、メールは受信者のメールボックスに確実に届きます。

名刺交換をした人、過去に問い合わせをしてくれた人、既存のお客様など、自社とすでに関わりのある方に対してLPの情報を届けることで、広告費をかけずに再アプローチが可能になります。

具体的な活用方法

定期的なニュースレターの中にLPのリンクを含める 月1回や隔週など、定期的にお役立ち情報やお知らせを配信しているニュースレターの中に、LPへのリンクを自然に組み込みます。

たとえば「この時期に多いご相談をまとめました → 詳しくはこちら(LPへのリンク)」という形です。

キャンペーンのお知らせメールを送る 期間限定のキャンペーンや新サービスのお知らせメールで、詳細ページとしてLPへ誘導します。

「〇月〇日まで」など期限を明示することで、行動を促しやすくなります。

配信時の注意点

項目注意すべきこと
配信頻度多すぎると迷惑に感じられる。月1〜4回程度が一般的な目安
件名受信者が開封するかどうかを左右する。具体的で端的な件名にする
配信停止への対応メール本文に配信停止リンクを必ず記載する(特定電子メール法の義務)
個人情報の管理メールアドレスの取得時に利用目的を明示し、適切に管理する(個人情報保護法)

特定電子メール法(正式名称:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)では、あらかじめ同意(オプトイン)を得ていない相手に広告・宣伝メールを送ることは禁止されています。

名刺交換だけではオプトインとみなされないケースもあるため、メール配信を始める際は法律面の確認が必要です。

【導線5】紙媒体(チラシ・名刺・パンフレット)からの誘導

【導線5】紙媒体(チラシ・名刺・パンフレット)からの誘導

意外と見落とされがちですが、オフライン(紙媒体)からの誘導も有効な手段です。

特に地域密着型のビジネスでは、紙からWebへの導線設計が重要になります。

具体的な方法

チラシやパンフレットにQRコードを掲載する

LPのURLをQRコードに変換し、チラシやパンフレットに印刷します。

受け取った人がスマートフォンでQRコードを読み取るだけでLPにアクセスできるため、URLを手入力する手間がなくなります。

QRコードは「QRコード作成」などのキーワードで検索すれば、無料で生成できるサービスがいくつも見つかります。

名刺にQRコードやURLを記載する

名刺の裏面にLPのQRコードを印刷する方法です。

名刺交換をした相手が後日「あの会社のサービスをもう少し詳しく見てみよう」と思ったときに、名刺からすぐにLPにアクセスできます。

店舗のショップカードやレシートに印刷する

飲食店や美容室などの店舗型ビジネスでは、ショップカードやレシートにQRコードを印刷する方法も使えます。

オフライン誘導のポイント

紙媒体からLPへの誘導では、「なぜこのページを見てほしいのか」を紙の上で簡潔に伝えることが大切です。

QRコードだけをポンと置いても、何のページに飛ぶのか分からなければ、読み取ってもらえません。

「無料見積もりはこちら」「施工事例をスマホで見る」など、LPの内容が一目で伝わる一言を添えましょう。

5つの導線を比較する

5つの導線を比較する

ここまで紹介した5つの導線について、特徴を比較表にまとめます。

自社の状況に合った方法から取り組んでみてください。

導線費用即効性継続的な効果必要な準備向いている業種
自社ホームページからの誘導無料(保守管理範囲内の場合)バナーやリンクの設置全業種
Googleビジネスプロフィール無料オーナー確認と情報整備所在地のある事業者
SNSからの誘導無料低(育てるのに時間がかかる)中〜高アカウント開設と継続的な投稿視覚的な魅力がある業種に特に有効
メールマガジン・ニュースレター無料〜低コスト中〜高メールアドレスの保有と配信ツール既存顧客がいる事業者
紙媒体(チラシ・名刺)からの誘導印刷費のみQRコード作成と紙面のデザイン地域密着型ビジネス

ひとつの導線だけに頼るのではなく、自社に合った複数の方法を組み合わせることで、より安定した集客が可能になります。

広告なしでLPに集客する際に理解しておきたいこと

広告なしでLPに集客する際に理解しておきたいこと

ここまで5つの導線を紹介しましたが、広告なしの集客には事前に理解しておくべき点もあります。

即効性は期待しにくい

有料広告は「今日出稿すれば今日からアクセスが来る」という即効性がありますが、今回ご紹介した方法は、いずれも効果が出るまでに一定の時間がかかります。

たとえば、ブログ記事からの誘導はSEOの効果が出るまで数か月かかることが一般的ですし、SNSのフォロワーを増やすにも時間が必要です。

そのため、「今月中にすぐ結果を出したい」という場合は、一時的にでも広告を併用することを検討したほうがよいケースもあります。

LPそのものの質が前提

どれだけ多くの人をLPに集めても、LPの内容がユーザーのニーズに合っていなければ、問い合わせにはつながりません。

集客の導線を整備することと並行して、LP自体の内容(キャッチコピー、サービスの説明、お客様の声、問い合わせフォームの使いやすさなど)を見直すことも大切です。

効果を確認する仕組みを入れる

導線を設計した後は、実際にどの程度アクセスが増えたか、どの導線からの流入が多いかを確認する仕組みを入れておきましょう。

Googleアナリティクス(GA4)を設定しておけば、LPへのアクセス数や流入元(どの経路からLPに来たか)を無料で確認できます。

データを確認しながら「効果が出ている導線」に力を入れ、「効果が薄い導線」は見直すというサイクルを回すことが、長期的な成果につながります。

まとめ

まとめ

ランディングページは「Web広告とセットで運用するもの」というのが一般的な考え方ですが、広告費をかけられない中小企業でもLPを活用できる方法は存在します。

今回ご紹介した5つの導線を改めて整理すると、以下のとおりです。

  1. 自社ホームページからLPへ誘導する:すでにあるHPのアクセスを活かす、最も取り組みやすい方法
  2. Googleビジネスプロフィールを活用する:無料で始められ、Google検索やマップからの流入を狙える
  3. SNSからLPへ誘導する:日頃の情報発信から自然にLPへ案内する
  4. メールマガジン・ニュースレターから誘導する:既存の顧客リストを活かして直接届ける
  5. 紙媒体(チラシ・名刺)からの誘導:QRコードを使ってオフラインとオンラインをつなぐ

いずれも「明日からすぐに大量の問い合わせが来る」という類の方法ではありません。

しかし、コツコツと導線を整備していくことで、広告費に依存しない集客の土台を作ることができます。

まずは自社の状況に近い方法をひとつ選び、小さく始めてみてください。

「うちの場合はどの方法が合っているのかわからない」「ホームページの導線設計を見直したい」といった場合は、お気軽にご相談ください。

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当社ではホームページの制作と管理をおこなっています。

ホームページの管理費は月額換算で3,300円です(年払い税込39,600円)。

ホームページの管理をさせて頂いているお客様には、ブログ記事の書き方に関するご相談なども受けております。

これから作るホームページの制作、現在お持ちのホームページのリニューアルや保守管理に関してなど、ホームページに関することはなんでもお気軽にご相談ください。