ホームページのリニューアルにあわせて、サーバーを変更することがあります。このとき、メールアドレスが今までと同じであっても、メールソフトの設定変更が必要になります。
設定を変えるだけの作業に見えますが、進め方を誤ると、切り替えの最中に届いたメールを取りこぼすことがあります。お問い合わせや発注のメールが1通届かないだけでも、事業への影響は小さくありません。
この記事は、ホームページとあわせてメールも新しいサーバーへ移す場合を対象としています。Webサイトだけを移し、メールは今の契約のまま使い続ける構成では、メールソフトの設定変更が不要なこともあります。この違いについては、次の章で整理します。
ここでは、サーバーを移転するときのメールソフト側の設定に絞って、事前に確認しておくこと、入力する設定項目、1通も取りこぼさないための進め方を解説します。なお、リニューアルで何をするのか、費用や進め方まで含めた全体はリニューアルの全体像でご説明しています。
サーバーを変えると、なぜメールの設定変更が必要になるのか
メールも一緒に新しいサーバーへ移す場合、メールを預かる場所そのものが入れ替わります。メールアドレスの文字列は変わらないまま、メールを取りに行く先だけが変わるため、メールソフト側に設定した接続先を入れ直す必要があります。ただし、これはメールも移す場合の話です。まずは仕組みと、どういうときに設定変更が必要になるのかを整理します。なお、ページのURL設計やリダイレクトについてはホームページの引き継ぎ|リニューアルで移管する6つの手順で扱っています。
ネームサーバーを変更すると、何が新しいサーバーを指すようになるのか
新しいサーバーへホームページを引っ越すときには、「ネームサーバーの変更」という手続きを行うことがあります。
ネームサーバーとは、ドメイン(○○.com などWebサイトの住所)と、サーバーとはご説明しているコンピューターとを結びつける仕組みです。ドメインには「このドメインの情報はどのサーバーが管理しているか」という情報が設定されています。
ここで押さえておきたいのが、Webサイトの置き場所とメールの届け先は、もともと別々の設定で決まっているという点です。
- Aレコード(Webサイトをどのサーバーで表示するかを指定する設定)
- MXレコード(メールをどのサーバーに届けるかを指定する設定)
ネームサーバーを新しいサーバー会社のものに変更すると、この2つの設定の管理先が、まとめてその会社へ移ります。多くの場合、新しいサーバー会社の初期設定がそのまま使われるため、結果としてWebサイトもメールも新しいサーバーを指すことになります。 リニューアルでサーバーを変える際に、メールの設定変更も必要になるのはこのためです。
Webサイトだけを移す構成なら、設定変更が不要なこともある
一方で、AレコードとMXレコードは、それぞれ別のサーバーを指すように設定することもできます。
さくらインターネットは、自社のサーバーと外部サーバーを併用する方法として、「Webサイト:外部サーバー、メール:さくらインターネットの場合」「Webサイト:さくらインターネット、メール:外部サーバーの場合」という2つのパターンを公式に案内しています。前者では「『Aレコード』を外部サーバーの値に、『MXレコード』の値をご利用サーバーの初期ドメインに変更」、後者では「『MXレコード』を外部サーバーの値に変更」と説明されています。
(出典:さくらインターネット「さくらインターネットのサーバーと外部サーバーを併用して利用したい」 https://help.sakura.ad.jp/domain/2151/ 、2026年9月10日確認)
つまり、Webサイトだけを新しいサーバーへ移し、メールは今の契約のまま使い続ける構成も可能です。この場合、メールの届け先は変わらないため、メールソフトの設定変更は必要ありません。
また、ネームサーバーの管理先を変更する場合でも、新しいDNS側で今までのメール用の設定を正しく引き継げば、メールの届け先まで変える必要はありません。DNSの管理先を移すことと、メールの配送先を変えることは、別の操作です。
リニューアルの計画を立てる段階で、メールも一緒に移すのか、今の契約のまま残すのかを制作会社と決めておくと、後の作業がはっきりします。
メールも移す場合は、アドレスが変わらなくても設定変更が必要
「メールアドレスは今までどおりなのに、なぜ設定をいじるのか」と疑問に思われるご担当者様は少なくありません。
メールソフトは、メールアドレスだけを見て送受信しているわけではありません。「どのサーバーに取りに行くか」「どのサーバーから送るか」を、設定として個別に記憶しています。
メールを預かるサーバーが変わると、この「取りに行く先」が古いままになります。メールソフトは旧サーバーへ問い合わせ続けますが、そこにはもう新しいメールが届きません。結果として、送受信ができない状態になります。
つまり、メールアドレスという「表札」は同じでも、実際の「建物」が移ったのだとお考えいただくと分かりやすいかと思います。表札を書き換える必要はありませんが、配達先の住所は登録し直す必要があるということです。
設定変更を始める前に確認しておくこと
作業に入る前に、確認しておくと段取りが大きく変わる項目があります。ここを飛ばして設定画面を開いてしまうと、過去のメールが見られなくなったり、一部の端末だけ受信できなくなったりといった事態を招きます。所要時間は20分ほどです。
いま IMAP と POP のどちらで受信しているか
最初に確認していただきたいのが、現在のメールの受信方式です。ここで作業の進め方が変わります。
メールの受信方式には、大きく分けてIMAPとPOPの2つがあります。IMAPはメールをサーバー上に置いたまま閲覧する方式、POPはメールを端末側にダウンロードして保存する方式です。この違いによって、過去のメールがどこに残っているかが変わります。詳しくは後半で解説します。
確認方法は、お使いのメールソフトのアカウント設定画面を開き、受信サーバーの種類やポート番号を見ることです。受信サーバーの欄に「IMAP」と書かれていればIMAP、「POP」または「POP3」と書かれていればPOPです。
複数の担当者が同じメールアドレスを使っている場合は、全員分を確認してください。 同じアドレスでも、端末ごとに方式が異なっていることがあります。
Gmailで独自ドメインのメールを受け取っている場合の注意
メールソフトではなく、Gmailの画面で独自ドメインのメールを受け取っているご担当者様もいらっしゃいます。この場合、すでに始まっている変更がありますので、先に確認しておいてください。
Googleは、Gmailにおけるサードパーティのメールアカウントのサポートについて、次のように案内しています。
「2026 年の第 1 四半期以降、この機能の新規ユーザーに対するサポートは終了します。既存ユーザーは 2027 年 1 月まで引き続きこの機能を使用できます。」
(出典:Google Gmail ヘルプ「Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について」 https://support.google.com/mail/answer/16604719 、2026年9月10日確認)
対象となるのは、POPを使って他のアカウントのメールをGmailに取り込む機能と、Gmailify(スパム対策や受信トレイの整理といったGmailの機能を、他社のメールアカウントに適用する機能)です。あわせて、他のメールアドレスとして送信する機能についても、サポートを終了する旨が案内されています(Google Gmail ヘルプ「Gmail でのサードパーティ メール アカウントのサポートの変更について」 https://support.google.com/mail/answer/17101213 、2026年9月10日確認)。
注意していただきたいのは、新規の利用開始について案内されている「2026年第1四半期以降」という時期が、すでに過ぎている点です。 これからサーバー移転にあわせてGmailに独自ドメインのメールを取り込もうとしても、新たには設定できない可能性があります。
一方、Googleが引き続き利用できるとしているものもあります。
「Android 版、iPhone 版、iPad 版の Gmail アプリでは、他のアカウントのメールを閲覧 / 送信できます。この場合、標準の IMAP 接続が使用されます。」
(出典:Google Gmail ヘルプ「Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について」 https://support.google.com/mail/answer/16604719 、2026年9月10日確認)
「ウェブ版 Gmail では、サードパーティ アカウントからメールと連絡先をインポートできます。」
「POP または IMAP を使用して、サードパーティ製アプリから Gmail サーバーに接続できます。」
サーバー移転にあわせて設定を見直すのであれば、この機会にメールソフト側での運用に切り替えておくことも選択肢になります。仕様は変わることがありますので、作業前に上記の公式ページで最新の案内をご確認ください。
新しいサーバーの設定値をどこで確認するか
次に、新しいサーバーの設定値がどこに書かれているかを把握しておきます。
弊社が確認した主要なレンタルサーバー4社では、設定値を管理画面またはサーバー会社からの通知メールで確認する形がとられていました(2026年9月10日時点)。マニュアルに書かれているサーバー名は、あくまで例として示されているものです。
制作会社にリニューアルを依頼している場合、サーバーの契約や管理画面のログイン情報を制作会社側が持っていることもあります。その場合は、必要な設定値を一覧でもらえるよう依頼しておくとスムーズです。
そのメールアドレスを設定している端末をすべて洗い出す
見落としが起きやすいのが、同じメールアドレスを設定している端末の数です。
事務所のパソコン、社長のノートパソコン、営業担当のスマートフォン、受付の共有タブレット。1つのメールアドレスが、社内の複数の端末に設定されていることは珍しくありません。このうち1台でも設定を直し忘れると、その端末だけメールが届かなくなります。
作業前に、対象のメールアドレスごとに「どの端末に設定されているか」を書き出しておいてください。台数が分かれば、切り替え作業にかかる時間も見積もれます。
なお、グループウェアや勤怠管理、請求書の発行システムなど、メールソフト以外のサービスにメールアドレスを登録している場合の対応は、ホームページのリニューアルでドメインはそのまま?で扱っています。この記事はメールソフト側の設定に絞ってご説明します。
メールソフトに入力する設定項目
メールアカウントの設定画面には、いくつもの入力欄が並んでいます。項目の意味が分かっていれば、入力ミスにも気づきやすくなります。ここでは各項目が何を指しているのか、多くのサーバー会社で共通している値と、会社ごとに異なる値を整理します。
設定項目の一覧と、それぞれが何を指すか
メールアカウントの設定で入力するのは、おおむね次の項目です。
| 項目 | 何を指すか |
|---|---|
| 受信サーバー | メールを受け取りに行く先のサーバー名 |
| 送信サーバー | メールを送り出すサーバー名 |
| ユーザー名(アカウント名) | サーバーに対して名乗る名前 |
| パスワード | メールアドレスを作成したときに発行または設定したもの |
| ポート番号 | 通信に使う「出入口」の番号 |
| 暗号化方式 | SSL/TLS か STARTTLS か、どちらで通信を暗号化するか |
| SMTP認証 | 送信時にも認証を行う設定 |
このうちユーザー名は、弊社が確認した4社とも「メールアドレス全体」を入力する形で共通していました(2026年9月10日時点)。「info@example.com」であれば、@より前だけでなく全体を入力します。ここを@より前だけにしてしまうと、認証に失敗します。
パスワードを忘れてしまった場合は、サーバーの管理画面から再設定できるのが一般的です。
ポート番号と暗号化方式の組み合わせ
ポート番号は、数字が1つ違うだけで接続できなくなる項目です。ここで大切なのは、ポート番号と暗号化方式をセットで考えることです。
メールの通信を暗号化する方式には、大きく2つあります。**接続を始めた時点から暗号化する「SSL/TLS」**と、**いったん通常の接続を始めてから暗号化に切り替える「STARTTLS」**です。どちらも通信は暗号化されます。
エックスサーバーの公式マニュアルは、ポート番号を次のように案内しています(2026年9月10日確認)。
| 受信・送信の方式 | SSL/TLSの場合 | STARTTLSの場合 |
|---|---|---|
| POP | 995 | 110 |
| IMAP | 993 | 143 |
| SMTP(送信) | 465 | 587 |
ポート番号だけを見て「暗号化されているかどうか」を判断することはできません。 110番・143番・587番は、暗号化しない通信専用のポートではなく、STARTTLSによって暗号化された通信にも使われます。契約先のサーバー会社が指定するポート番号と暗号化方式の組み合わせを、そのまま設定してください。
表記のしかたは会社によって異なります。ConoHa WING は「SSL/TLS」と「STARTTLS」を区別して案内しており、さくらインターネットは「POP3/POP3S」「IMAP4/IMAP4S」という表記を使っています。ロリポップ!は公式マニュアルで暗号化ありの設定(995/993/465)のみを案内しています(いずれも2026年9月10日確認)。利用できる方式も契約先によって異なりますので、必ず契約先の案内をご確認ください。
SSLとは通信を暗号化する仕組みのことで、4社とも暗号化された接続に対応しています。エックスサーバーは、SSLの利用にあたって追加の契約が不要であることを明記しています(2026年9月10日確認)。
もう1つ、SMTP認証(送信サーバーの認証)は、4社とも必須または強く推奨としています(2026年9月10日時点)。迷惑メールの踏み台として悪用されることを防ぐための仕組みです。設定画面に「送信サーバーは認証が必要」といったチェック項目があれば、有効にしてください。
なお、ロリポップ!は、2022年2月1日より順次、25番ポートでのメール送信を停止しています(2026年9月10日確認)。古い設定が残っている場合は、変更が必要です。
受信・送信サーバー名は、契約先のサーバー会社で確認する
4社を比べたときに、もっともはっきり違っていたのがサーバー名(ホスト名)の案内方式でした。ここは推測で入力せず、必ず契約先で確認してください。
- エックスサーバーは、サーバーパネルの「サーバー情報」に記載されたホスト名を入力するよう案内しています
- ConoHa WING は、コントロールパネルの「メール/FTP/ネームサーバー情報」で確認した値を入力するよう案内しており、公式ページに具体的な値を掲載していません
- さくらインターネットは、初期ドメインを入力するよう案内しています
- ロリポップ! は、ユーザー専用ページの「メール設定」で確認できると案内しています
(各社公式ドキュメント、読みの五十音順、2026年9月10日確認)
このように、サーバー会社ごとに指定される値も、その確認場所も異なります。 インターネット上の解説記事に書かれているサーバー名をそのまま入力しても、契約している環境では動かないことがあります。契約先の管理画面か、サーバー会社から届いた設定完了の通知メールを確認するのが確実です。
そして、各社が独自ドメインではなくサーバー会社固有のホスト名を案内していることには、切り替え作業の上でも意味があります。 この点は次の章でご説明します。
新旧2つのアカウントを並行させる
ここからが、この記事でもっともお伝えしたい部分です。サーバーを移転するときのメール設定には、「古い設定を消してから新しい設定を入れる」のではなく、「両方を並べて動かす」 という進め方があります。これを知らずに作業すると、メールを取りこぼす可能性が高くなります。
作業の流れは3つです。
- 古いアカウントの設定を残したまま、同じメールアドレスで新しいアカウントを追加する
- 古い設定が切り替え後も旧サーバーに接続できる状態であることを確認したうえで、ネームサーバーを変更する
- 新旧それぞれの受信箱を確認し、旧側に新しいメールが届かなくなってから古い設定を削除する
古い設定を消さずに、新しいアカウントを追加する
手順そのものは単純です。これまで使ってきたアカウントの設定はそのまま残し、まったく同じメールアドレスで、新しいアカウントをもう1つ追加します。
たとえば「info@example.com」を使っている場合、旧サーバーの情報が入った「info@example.com」と、新サーバーの情報を入れた「info@example.com」の2つが、メールソフトの中に並ぶ状態になります。同じアドレスのアカウントが2つあると違和感があるかもしれませんが、これで問題ありません。
これは弊社独自のやり方ではなく、レンタルサーバー各社が公式に案内している方法です。
「旧サーバーのアカウントの設定は削除せずそのままの状態でご利用ください。」
(出典:エックスサーバー「サーバー移転中のメールの受信方法はどうすればいいでしょうか?」 https://www.xserver.ne.jp/support/faq/transfer_server_incoming_mail.php 、2026年9月10日確認)
「両方のサーバーでメールを受信できるように設定を行っていただく必要があります。」
「既存のメールアカウント設定は上書きせず、ネームサーバーが反映されるまではどちらの設定でも受信するようにしてください。」
(出典:さくらインターネット「サーバー移転ガイド(他社サービスから引越ししたい)」 https://help.sakura.ad.jp/purpose_beginner/2591/ 、2026年9月10日確認)
「既存のメールアカウント設定(他サーバーのメールアカウント設定)は上書きせず、移行が完了するまではロリポップ!と他サーバーのどちらのメールアカウントでも受信できる状態にしてください。」
(出典:ロリポップ!「他サーバーからの移行方法」 https://lolipop.jp/manual/startup/iten/ 、2026年9月10日確認)
ConoHa WING も、切り替えが反映されるまでは新旧を重複して契約することを推奨しています(2026年9月10日確認)。表現は異なりますが、4社とも同じ考え方を案内しています。
ただし、メールソフトによっては、同じメールアドレスを2つ登録できないことがあります。 さくらインターネットも、先ほどの案内に続けて「メールソフトによっては同じメールアドレスで同時に設定ができないものもあります。」と注記しています(2026年9月10日確認)。
その場合は、別のメールソフトを併用する、ウェブメールを使う、といった方法で、新旧どちらの受信箱も確認できる状態を作ってください。 大切なのは「同じソフトにアカウントが2つ並ぶこと」ではなく、新旧それぞれのメールを取りこぼさずに確認できることです。
古い設定が「旧サーバーに接続できる」状態かを確認する
ここが、実務でもっとも見落とされやすい点です。アカウントを2つ並べただけでは、並行運用にならないことがあります。
古いアカウントの受信サーバー名に、独自ドメイン(たとえば mail.example.com)を設定しているとします。この名前がどのサーバーを指すかは、DNSの設定によって決まります。移転にあわせてこの名前が新しいサーバーを指すようになる構成では、「旧アカウント」という表示は残っていても、実際の接続先は新サーバーに変わってしまいます。
これでは、旧サーバーに届いたメールを受け取れません。並行運用の目的が達成されない状態です。
サーバー会社各社が、独自ドメインではなく、そのサーバー固有のホスト名や初期ドメインを設定するよう案内しているのは、このためです(前章参照)。固有のホスト名で設定されていれば、DNSを切り替えても接続先は変わりません。
作業前に、次の点をご確認ください。
- 古いアカウントの受信サーバー名が、旧サーバー会社固有のホスト名や初期ドメインになっているか
- 独自ドメインで設定されている場合は、旧サーバー会社が指定するホスト名に書き換えるか、旧サーバーのウェブメールで確認できるようにしておく
すでにサーバー会社固有のホスト名で設定されている場合は、古い設定を変更せず、そのまま残す方法で問題ありません。
なぜ2つ必要なのか|切り替え中はどちらに届くか決まらない
古い設定を残す理由は、切り替えが一瞬で完了するものではないからです。
ネームサーバーを変更しても、その情報がインターネット全体に行き渡るまでには時間がかかります。この間、回線や環境によって、新サーバーを見る場合と旧サーバーを見る場合が混在します。
つまり、切り替えの最中に届いたメールが、新旧どちらのサーバーに入るかは事前に決まりません。エックスサーバーも「この期間は新旧どちらのサーバーでメールが受信されるか予測ができないため」と説明しています(2026年9月10日確認)。
ここで古い設定を消してしまうと、旧サーバーに届いた分を受け取る手段がなくなります。 新旧それぞれの受信箱を確認できる状態にしておけば、どちらに届いても取りこぼしません。これが、旧アカウントをすぐ削除してはいけない理由です。
切り替え前でも、新サーバーへの接続と認証は確認できる
新しいアカウントは、ネームサーバーを変更する前に追加しておいて構いません。ここで、2つのことを分けて考えてください。
1つは、外部から送られてくるメールが、まだ旧サーバーに届いているということ。これは切り替え前なら当然の状態です。新しいアカウントに新着メールがなくても、問題ではありません。
もう1つは、新しいサーバーに接続できるか、パスワードが通るかということ。こちらは切り替え前でも確認できます。サーバー会社が指定するホスト名で設定していれば、DNSの切り替えを待たずに接続を試せます。
この2つを混同すると、設定の不備を見つけるのが遅れます。 「切り替え前だからエラーが出て当然」と考えてしまい、実際にはパスワードや接続先を間違えていた、というケースがあるためです。
接続や認証でエラーが出る場合は、配送先の切り替えとは切り離して、接続先のホスト名、ポート番号と暗号化方式の組み合わせ、ユーザー名、パスワードを確認してください。証明書に関するエラーが出る場合も、接続先の設定を見直すことで解決することがあります。
2つに分かれた受信フォルダをどう扱うか
並行運用のあいだ、受信メールは2つの場所に分かれて入ります。ここをどう扱うかも、あらかじめ決めておくと混乱しません。
もっとも簡単なのは、切り替え期間中は新旧の受信箱を両方チェックするという運用です。期間が数日であれば、これで十分に対応できます。
古いアカウントを削除する際は、そこに残っているメールをどうするかを先に決めてください。POPで受信していた場合、メールは端末側に保存されているため、アカウントを削除するとメールソフトの表示から消えてしまうことがあります。必要なメールは、削除前に新しいアカウントのフォルダへ移すか、別途保存しておくことをおすすめします。
具体的な移動方法はメールソフトによって異なるため、お使いのソフトの公式ヘルプをご確認ください。
古いメールアカウントを削除するタイミング
「いつになったら古い設定を消していいのか」は、実務でもっとも判断に迷うところです。ここでは、仕組みから考える方法、サーバー会社各社の案内、そして弊社の実務上の判断基準の順にご説明します。
切り替わりにかかる時間は、DNSのTTLで決まる
まず、切り替えに時間がかかる仕組みを押さえておきます。
ネームサーバーの情報は、世界中の機器に一時的に保存(キャッシュ)されて使われています。この保存してよい時間を秒単位で決めているのがTTLという値です。
日本のドメイン(.jp)を管理する株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、TTLについて次のように説明しています。
「TTLはキャッシュに保持されたのち減少していき、ゼロになると当該リソースレコードがキャッシュから削除されます」
(出典:株式会社日本レジストリサービス(JPRS)用語辞典「TTL」 https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0136 、2026年9月10日確認)
JPRSは、DNSサーバーの引っ越し手順を解説したコラムのなかで、新しいゾーンデータ(ドメインに関する設定一式)を新旧両方のDNSサーバーに配置して並行運用するという手順を示し、そのうえで次のように説明しています。
「古いゾーンデータはそれぞれのTTL値で指定されていた時間の経過後、確実に消滅します」
(出典:株式会社日本レジストリサービス(JPRS)トピックス&コラム No.19「DNSサーバーの引っ越し~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~」 https://jprs.jp/related-info/guide/topics-column/no19.html 、2011年6月公開・2026年9月10日確認)
「作業開始前に該当するTTL値の短縮が可能な場合、サーバーの切り替えに要する時間を短縮できます」
つまり、移転の手順が適切に行われていることを前提に、切り替わりにかかる時間はTTLの値によって決まります。 「じわじわと広がっていく」のではなく、それぞれの機器で保存期限が切れた順に、新しい情報へ入れ替わっていくという仕組みです。
逆にいえば、新旧のDNSサーバーが食い違う情報を返す状態のまま切り替えを進めると、TTLの時間が過ぎても不具合が続くことがあります。 DNSの設定作業を制作会社やサーバー会社に依頼している場合は、この手順が踏まれているかを確認しておくと安心です。
なお、事前にTTLを短くしておけば、切り替えにかかる時間を縮められる場合があります。設定を変更できるかどうかは契約している環境によるため、制作会社やサーバー会社にご確認ください。
サーバー会社が案内している反映時間
実際にどれくらいの時間を見ておけばよいかは、契約先の案内が判断材料になります。弊社が確認した4社の案内は、次のとおりでした(いずれも2026年9月10日確認)。
| サーバー会社 | 公式の案内 |
|---|---|
| エックスサーバー | 数時間~最大24時間程度で徐々に反映。丸1日程度様子を見たうえで確認するよう案内 |
| ConoHa WING | 最大で24時間から72時間 |
| さくらインターネット | 情報が反映するまでに数時間程度必要となる場合がある |
| ロリポップ! | 反映されるまでに24~72時間程度必要 |
同じ作業でも、会社によって案内している時間には差があります。 数時間で完了することもあれば、数日みておく必要がある場合もあるということです。まずは契約先の案内を確認してください。
日数ではなく、複数の確認が取れてから削除する
ここまでを踏まえた、弊社の実務上の判断基準をお伝えします。
削除のタイミングは、あらかじめ決めた日数ではなく、いくつかの確認が取れたかどうかで判断することをおすすめします。
理由は2つあります。1つは、TTLの設定や環境によって実際にかかる時間が変わるため、日数を先に決めても根拠にならないこと。もう1つは、確認すれば済む話だからです。
削除の前に、次の点をご確認ください。
- 契約先が案内する反映時間を過ぎている
- 旧サーバーに正常に接続できる状態のまま、数日にわたって旧側に新しいメールが届いていない
- 複数の外部アドレス(社外の取引先、フリーメールなど、経路の異なるもの)から送ったテストメールが、新しいアカウント側に届く
- 旧側に残っているメールのうち、必要なものの保存が完了している
1つの送信元からのテストだけでは、その経路が切り替わったことしか確認できません。 サーバー会社自身が「新旧どちらで受信されるか予測できない」と説明している以上、複数の経路で確かめておくほうが確実です。また、旧側に新着がない理由は、切り替えの完了だけとは限りません。旧サーバーへの接続そのものが切れている可能性もあるため、2番目の確認が必要になります。
なお、旧サーバーそのものをいつ解約するかは、メールだけでなくホームページやリダイレクトの維持も関わる別の判断です。この点はドメインの扱いについての記事で扱っています。
IMAPとPOPの違いと、過去のメールの扱い
サーバー移転で見落とされやすいのが、これまでに受信した過去のメールです。IMAPとPOPのどちらを使っているかによって、過去のメールがどこに保存されているかが変わり、注意すべき点も変わります。ここを理解しておくと、大切なメールを失わずに済みます。
IMAPとPOPで、メールの保管場所が違う
2つの方式は、優劣ではなく「保管庫がどこにあるか」の違いとお考えください。
弊社が主要なレンタルサーバー4社の公式ドキュメントを確認したところ、次の点は各社とも共通した説明でした(2026年9月10日確認)。
- IMAPは、メールデータをサーバー上に保管し、端末からはそれを閲覧・操作する方式です
- IMAPでは端末とサーバーが同期するため、端末側で削除するとサーバー上のメールも削除されます
- POPは、受信したメールを端末側にダウンロードして保存する方式です
- POPでは、端末側で削除してもサーバー上のメールは(設定によっては)残ります
- 複数の端末や複数人で同じメールアドレスを使う場合は、IMAPが向いています
この違いから、それぞれ「失い方」が異なります。 IMAPはサーバー側の契約を失うことがリスクになり、POPは端末の故障・紛失・買い替えがリスクになります。どちらか一方が安全ということではありません。
旧サーバーを止める前にやっておくこと
サーバーを移転するときに、もっとも注意していただきたい点です。
過去に受信したメールは、サーバーを移転しても自動的には引き継がれないのが一般的です。 エックスサーバーは、この点を明確に案内しています。
「サーバー間で過去の受信メールなどのデータを引き継ぐことはできません。」
(出典:エックスサーバー「サーバー移転の際に、移転元サーバーから過去の受信メールは引き継げますか?」 https://www.xserver.ne.jp/support/faq/transfer_server_received_mail.php 、2026年9月10日確認)
「ご利用のパソコンのメールソフトなどローカル環境にてバックアップを行いデータを保持してください。」
ただし、扱いはサーバー会社によって異なります。 さくらインターネットのように、同一サービス内のプラン変更や移行ツールではメールデータを引き継ぐと案内している例もあります(2026年9月10日確認)。他社への移転か、同じ会社の中での移行かによっても変わるため、契約先の案内を必ず確認してください。
IMAPをお使いの場合、メール本体はサーバー側にあります。サーバーの契約が終了すれば、サーバー上のメールデータは取り出せなくなります。 端末に残った表示用のデータが引き続き読めるかどうかはメールソフトの仕様によるため、旧サーバーを止める前に、手元にバックアップを取っておくのが確実です。
なお、メールのデータ量が大きい場合は、移行そのものが難しくなることもあります。この点はデータが大きすぎてサーバー移行が難しくなるケースでご説明しています。
バックアップは「取った」ではなく「読める」まで確認する
具体的なバックアップの手順は、メールソフトとそのバージョンによって異なります。
弊社では、手順そのものは各メールソフトの公式ヘルプでご確認いただくことをおすすめしています。 メールソフトの画面や機能名は更新のたびに変わるため、解説記事の手順が現在の画面と合わないことが少なくありません。エックスサーバーも、メールソフトでのバックアップ方法についてはソフトの提供元へ確認するよう案内しています(2026年9月10日確認)。
そのうえで、確認していただきたい基準があります。
IMAPをお使いの場合、メールソフトが端末に持っているのは、件名や差出人といった情報だけで、本文や添付ファイルは手元にダウンロードされていないことがあります。 設定や、フォルダごとの同期の状態によって変わります。画面に一覧が表示されているからといって、手元にデータがあるとは限りません。
バックアップの作業を終えたら、次の3点をご確認ください。
- 必要なメールの本文と添付ファイルが保存されているか
- 対象のフォルダがすべて含まれているか(受信箱以外に、送信済みや振り分け先のフォルダも)
- 旧サーバーに接続していない状態でも、保存したメールを開けるか
サーバーと同期しているだけの状態と、独立したバックアップがある状態は違います。 3番目の確認が、この2つを見分けるいちばん確実な方法です。
送受信できないときに確認する順番
設定を変えたあと、うまく動かないことがあります。やみくもに設定を触り直すより、確認の順番を決めておくほうが早く原因にたどりつけます。ここでは症状別に、見るべき順番を整理します。
受信できない場合
まず、外部からのメールが届いていないのか、サーバーに接続できていないのかを切り分けてください。エラーメッセージが出ずに新着がないだけであれば、切り替えがまだ反映されていない可能性があります。接続や認証のエラーが出ている場合は、設定に原因があります。
エラーが出ている場合は、次の順に確認します。
- 受信サーバー名が、契約先の管理画面に記載されたとおりか
- ポート番号と暗号化方式の組み合わせが、契約先の案内どおりか(995・993はSSL/TLS、110・143はSTARTTLSといった対応)
- ユーザー名がメールアドレス全体になっているか
- パスワードが新しいサーバーで設定したものか
特に多いのが、3番目と4番目です。メールアドレスは同じでも、新しいサーバーではパスワードを設定し直しているケースがあります。
送信だけできない場合
受信はできるのに送信だけできない、という症状もよくあります。この場合、見るべき箇所は絞られます。
多いのは、SMTP認証の設定が漏れているケースです。設定画面で「送信サーバーは認証が必要」といった項目にチェックが入っているかを確認してください。前述のとおり、弊社が確認した4社はいずれもSMTP認証を必須または強く推奨としています。
次に確認するのが、送信ポート番号と暗号化方式の組み合わせです。587番(STARTTLS)と465番(SSL/TLS)のどちらを使うかは、契約先の案内によって変わります。古い設定で25番のまま残っている場合、サーバー会社によっては送信できません。
一部の相手からだけ届かない場合
すべてではなく、特定の相手からのメールだけ届かないという症状もあります。
切り替え期間中であれば、そのメールが旧サーバーに届いている可能性があります。旧側の受信箱を確認してみてください。ここでも、新旧の両方を確認できる状態にしておくことが役に立ちます。
反映が完了したあとも特定の相手からだけ届かない場合は、送信元の環境や迷惑メール判定など、別の要因が関係していることがあります。この段階になったら、契約先のサーバー会社か、保守を依頼している制作会社にご相談されることをおすすめします。
社内の段取りと、制作会社に確認しておきたいこと
メールの設定変更は、技術的な作業であると同時に、社内の段取りの問題でもあります。誰がいつ何をするのかを決めておかないと、担当者ごとにバラバラのタイミングで設定を変え、混乱を招くことがあります。
複数の担当者・端末をどう切り替えるか
社内に複数の端末がある場合、切り替えは全体で1つの作業として進めてください。
とくに注意が必要なのが、POPで「サーバーにメールを残す」設定を使っている場合です。さくらインターネットは、次のような注意を公式に案内しています。
「複数の端末でメールを受信する場合、『サーバー上にメールを残す』設定が行われていない端末が1台でも存在すると、設定していない端末でメール受信時点でサーバー上のメールは空になり他の端末でメールは受信できません」
(出典:さくらインターネット「サーバー上にメールを残す設定をしたい」 https://help.sakura.ad.jp/mail/2761/ 、2026年9月10日確認)
つまり、1台の設定漏れが、他の全員に影響します。 台数が多いほど、事前の洗い出しが効いてきます。
業種によって、気をつけるポイントは変わります。
- 士業の事務所では、依頼者からの相談メールが業務の起点になります。切り替え日を繁忙期からずらす、複数名で受信できる体制にしておくといった配慮が有効です
- 飲食店では、予約の問い合わせメールが1通落ちると来店機会を失います。切り替え中は電話や予約サイトなど、別の窓口も案内しておくと安心です
- 製造業や商社では、見積依頼や注文書が添付ファイルで届きます。ファイルの取りこぼしがないよう、切り替え期間中は新旧の両方を確認する担当を決めておきます
- 歯科医院やクリニックでは、予約確認の自動送信メールが別のシステムから送られていることがあります。そのシステムの送信設定も対象に含まれていないか確認が必要です
- マンション管理組合では、役員が複数名で同じアドレスを共有しているケースが多く見られます。役員全員の端末を洗い出したうえで、切り替え日を共有しておくことが欠かせません
制作会社・保守会社に確認しておきたいこと
リニューアルを制作会社に依頼している場合、メールの設定変更を誰が担当するのかは、あらかじめ決めておくべき項目です。
ここが曖昧なままだと、「制作会社がやってくれると思っていた」「社内で対応されると思っていた」という行き違いが起きます。切り替え当日になって気づくと、対応が後手に回ります。
依頼前、あるいは着手前に、次の点を確認しておくことをおすすめします。
- メールも新しいサーバーへ移すのか、今の契約のまま残すのか
- 新しいサーバーでのメールアカウントの作成は、どちらが行うか
- 各端末のメールソフトの設定変更は、どちらが行うか
- ネームサーバーを変更する日時は、いつか
- 切り替え後、うまく動かなかった場合の連絡先はどこか
- 過去のメールデータについて、対応の範囲に含まれるか
弊社でも、以前の制作会社が倒産し、既存サイトが消滅しかねない状態からご相談をいただいたことがあります。このときは、サーバーの移行からサイトのリニューアルまでを弊社側で一貫して対応しました。経緯はかなで歯科クリニック様の制作事例でご紹介しています。
このように一貫して任せる進め方もあれば、サーバー周りは社内で対応する進め方もあります。 どちらが適しているかは、社内にどこまで対応できる方がいるかによって変わります。大切なのは、着手前に分担をはっきりさせておくことです。
そしてもう一つ、分担を決めたあとは、依頼した側にも動いていただく場面があります。 サーバーの契約情報、ドメインの管理画面のログイン、いま使っているメールアドレスの一覧。こうした情報がそろわないと、作業は前に進みません。
弊社でも、2つのサイトのサーバー移転とドメインの移管を、限られた期日のなかでご依頼いただいたことがあります。期日内に完了できたのは、お客様側からのご協力が早かったことが大きく、サーバー移転では依頼者側からの情報提供も同じくらい重要だと考えています。このときのご感想は株式会社コリ企画様のお客様の声でご紹介しています。
よくあるご質問
サーバー移転にともなうメールの設定について、弊社にお寄せいただくことの多いご質問をまとめました。作業前に不安になりやすい点と、実際に手を動かしてから戸惑いやすい点の両方を取り上げています。ここまでの内容の確認としてもお読みいただけます。
Q. サーバーを変えると、メールアドレスも変わりますか
ドメインを変更しない限り、メールアドレスは変わりません。
サーバーを移転しても、「info@example.com」のようなアドレスの文字列はそのまま使えます。変わるのは、そのメールを預かるサーバーです。そのため、名刺やホームページに記載しているアドレスを刷り直す必要はありません。
Q. ホームページだけ移して、メールはそのままにできますか
できます。Webサイトの置き場所を指定する設定と、メールの届け先を指定する設定は別々に扱えるためです。
この構成であれば、メールソフトの設定変更は必要ありません。ただし、DNSの設定を正しく引き継ぐ必要がありますので、メールを移すのか残すのかを、着手前に制作会社と決めておいてください。
Q. 作業中に、メールがまったく届かない時間はありますか
新旧それぞれの受信箱を確認できる状態にしておけば、届かない時間が生じることは基本的にありません。
切り替え期間中は、新旧どちらのサーバーに届くかが決まりませんが、両方を確認できるようにしておけば、どちらに届いても受け取れます。このとき、古い設定が切り替え後も旧サーバーに接続できる状態になっていることが前提になります。逆に、古い設定を先に消してしまうと、旧サーバーに届いた分を受け取れなくなります。
Q. スマートフォンの設定もやり直しが必要ですか
必要です。そのメールアドレスを設定しているすべての端末が対象になります。
パソコンだけを直して安心してしまい、スマートフォン側が旧設定のまま残っているケースは少なくありません。作業前に端末を洗い出しておくことをおすすめします。
Q. 旧サーバーは、いつ解約していいですか
ホームページとメールの両方が新しいサーバーで正常に動いていることを確認してからになります。
エックスサーバーも、移転したWebサイトやメールが正常に動作していることを確認したうえで、希望のタイミングで解約して差し支えないと案内しています(2026年9月10日確認)。ただし、解約の判断にはリダイレクトの維持期間なども関わります。詳しくはリニューアル時のドメインの扱いをご覧ください。
まとめ
ホームページとあわせてメールも新しいサーバーへ移す場合、メールアドレスが変わらなくても、メールソフト側の設定変更が必要になります。
注意していただきたい点は3つです。
- 着手前に、メールも移すのかどうか、受信方式(IMAPかPOPか)、設定されている端末をすべて洗い出しておくこと
- 古い設定を消さず、旧サーバーに接続できる状態のまま、新旧それぞれの受信箱を確認できるようにしておくこと
- 削除は日数ではなく、旧側に新しいメールが届かないこと・複数の経路からのテストメールが新側に届くこと・必要なメールの保存が終わっていることを確認してから判断すること
この3つを守れば、切り替えの最中にメールを取りこぼす可能性は大きく下がります。設定値はサーバー会社ごとに異なりますので、インターネット上の情報をそのまま使わず、契約先の管理画面か通知メールをご確認ください。
サーバー移転にともなうメールの設定でご不安な点があれば、株式会社リヒトスまでお気軽にお問い合わせください。



