「そろそろ自社のホームページをリニューアルしたほうがいいだろうか」とお考えの経営者様やご担当者様は多いのではないでしょうか。
一方で、「何のためにリニューアルするのか」という目的があいまいなまま進めてしまうと、費用と時間をかけたのに成果につながらないケースも少なくありません。
ホームページリニューアルの目的とは、集客やブランドの刷新など「何のために作り直すのか」を定めた到達目標のことです。
この目的が、デザインや機能など、すべての判断の基準になります。
この記事では、リニューアルの代表的な目的と、自社の目的を決めるための具体的な手順を、ホームページの保守管理を専門とする弊社リヒトスの視点で分かりやすくご説明します。
目次
なぜ最初に「目的」を決めるべきか
ホームページリニューアルでは、デザインや機能を考える前に、まず目的を決めることが土台になります。
目的が定まっていないと、新しくすること自体が目的化してしまい、投資が成果に結びつきにくくなります。
ここでは、目的を先に決めるべき理由を整理します。
目的が曖昧なリニューアルが失敗しやすい理由
リニューアルには、まとまった費用と時間、そして社内の人手がかかります。
にもかかわらず「なんとなく古いから新しくしたい」という動機だけで進めると、完成しても「見た目は変わったが問い合わせは増えない」という結果になりがちです。
目的がはっきりしていれば、どのページをどう改善すべきかが定まり、制作会社にも要望を正確に伝えられます。
逆に目的が曖昧だと、判断の基準がないまま作業が進み、関係者の好みでデザインが決まってしまうこともあります。
「目的・目標・課題」を分けて考える
リニューアルを整理するときは、「課題(今の何が問題か)」「目的(何のために行うか)」「目標(どうなれば成功か)」の3つを分けて考えると、方向性がぶれにくくなります。
たとえば「問い合わせが少ない」が課題、「集客力の向上」が目的、「問い合わせを月10件にする」が目標です。
ホームページリニューアルの代表的な5つの目的
ホームページリニューアルの目的は、大きく「集客」「ブランド刷新」「運用の効率化」「採用強化」「技術的な更新」の5つに分けられます。
多くの場合は複数の目的が重なりますが、優先順位をつけることが大切です。
ここでは、それぞれがどんな企業に向いているかをご説明します。
①集客・問い合わせを増やす
最も多いのが、集客やお問い合わせの増加を目的としたリニューアルです。
「ホームページはあるが、ほとんど反応がない」「もっと問い合わせを増やしたい」という課題をお持ちの方が当てはまります。
このタイプでは、検索エンジン経由の流入を増やすSEO(検索エンジン最適化)の見直しや、サービス内容の伝わりやすいページ構成、問い合わせへの導線改善などが中心になります。
弊社のお客様でも、リニューアル後に閲覧数やお問い合わせが増えた事例があります。
②ブランド・信頼性を刷新する
社名やロゴの変更、事業内容の転換、創業からの周年など、企業の節目に合わせてブランドイメージを刷新する目的もあります。
デザインが古いままだと、「情報が古いのでは」「きちんと営業しているのか」と、訪問者に不安を与えてしまうことがあります。
ロゴ・配色・写真・文章のトーンを一貫させることで、企業の世界観が伝わりやすくなります。
とくに採用や取引先への印象を重視する業種では、信頼性の向上が大きな効果を生みます。
③更新・運用を効率化する(CMS導入)
「Web担当者がいないと更新できない」「ちょっとした修正も外部に頼んでいる」という運用面の負担を減らすことも、リニューアルの目的になります。
専門知識がなくても自社で更新できるCMS(コンテンツ管理システム)を導入すれば、お知らせやブログを社内で発信できるようになります。
代表的なCMSにはWordPressなどがあります。CMSの基礎はWordPressとはでご説明しています。
④採用力を強化する
求職者の多くは、応募前に企業のホームページを確認します。
古く分かりにくいサイトは、それだけで応募をためらわせる要因になりかねません。
採用情報やスタッフ紹介、働く環境が伝わるコンテンツを整えることで、自社の魅力を求職者に届けやすくなります。
近年は、採用を主目的に据えるケースも増えています。
⑤スマホ対応・セキュリティなど技術的に更新する
スマートフォン対応(レスポンシブ対応)ができていない、表示が遅い、セキュリティ面に不安があるといった、技術的な課題を解消する目的もあります。
スマートフォンからの閲覧が主流の近年は、スマホで見やすいことが集客の前提です。
また、通信を暗号化するSSL/TLSへの対応も、信頼性の観点で標準になっています。
SSLの基礎はSSLとはをご参照ください。
自社の目的を決める3つのステップ
ここまで代表的な目的をご紹介しましたが、大切なのは「自社にとっての目的」を定めることです。
このセクションでは、課題の洗い出しから目標設定までを3つのステップに分けてご説明します。
順番に進めることで、目的が具体的になります。
ステップ1|現状の課題を洗い出す
まずは、今のホームページの何が問題なのかを具体的に書き出します。
このとき、「なんとなく古い」という感覚だけでなく、できるだけ客観的なデータで確認することが大切です。
Googleアナリティクス(GA4)などのアクセス解析を見れば、どのページがよく見られているか、どこで離脱しているかが分かります。
あわせて、営業担当やお客様からの「探しにくい」「情報が見つからない」といった声も集めると、改善すべき点が見えてきます。
ステップ2|目的を1つに絞り、目標(KPI)に落とす
課題が見えたら、リニューアルの目的を決めます。
複数の目的が出てくることが多いですが、すべてを同時に追うと焦点がぼやけてしまいます。
最も解決したい課題に対応する目的を、優先順位の一番に据えましょう。
目的が決まったら、それを測れる目標(KPI)に落とし込みます。
たとえば集客が目的なら「アクセス数」「問い合わせ件数」、採用が目的なら「応募数」などです。
数値の目標があると、公開後に効果を振り返りやすくなります。
また、数値で示すことで、社内や経営層の承認も得やすくなります。
「問い合わせを月◯件に増やす」のように、具体的に設定することをおすすめします。
ステップ3|公開後の運用・保守まで見据える
見落とされがちですが、リニューアルは「公開して終わり」ではありません。
むしろ公開してからが本番です。
目的を達成できているかを定期的に確認し、改善を続けることで、はじめて成果につながります。
弊社は保守管理を専門としているため、公開後の更新・効果測定・トラブル対応まで含めて目的を考えることをおすすめしています。
「誰が・どのくらいの頻度で更新するか」「不具合が起きたときに誰が対応するか」を、リニューアルの計画段階で決めておくと安心です。
業種別に見るリニューアルの目的の例
同じリニューアルでも、業種によって重視すべき目的は変わります。
このセクションでは、弊社がさまざまな業種のホームページに携わってきた経験から、業種ごとの目的の例をご紹介します。自社に近い業種を参考にしてみてください。
たとえば税理士事務所などの士業では、専門性と信頼性を伝えることが目的になりやすく、対応業務や料金、相談の流れを分かりやすく整理することが効果的です。
製造業や町工場では、取引先以外への認知拡大が課題になりがちです。技術力や製品ラインナップを言語化し、検索からの新規問い合わせにつなげる目的が考えられます。
飲食店では、スマートフォンでメニューや雰囲気が伝わること、地域での発見されやすさが重視されます。スマホ対応と地図・予約導線の改善が目的になります。
美容室やサロンなどのサービス業では、施術事例やスタッフ紹介を充実させ、新規予約につなげる集客が目的になりやすい傾向です。
マンション管理組合のように、居住者向けの情報共有を効率化する目的でホームページを見直すケースもあります。
リニューアルの目的とタイミングの関係
リニューアルの目的が定まると、「いつ行うべきか」というタイミングも判断しやすくなります。
このセクションでは、目的とタイミングの関係、そして「あえてリニューアルしない」という選択肢についてもお伝えします。
目的から逆算してタイミングを判断する
「前回の制作から◯年経ったから」という年数だけでタイミングを決めるのは、おすすめできません。
一般的には制作から5年程度が一つの目安と言われますが、本来は目的に照らして判断するものです。
たとえば「採用を強化したい」のであれば採用活動が本格化する前に、「事業転換を伝えたい」のであればその発表に合わせて、というように、目的を実現したい時期から逆算します。
スマホ未対応や表示の遅さなど、明確な課題がある場合は、年数に関わらず早めの検討が向いています。
「リニューアルしない」という選択肢もある
目的によっては、全面リニューアルをしなくても解決できる場合があります。
たとえば「一部のページだけ改善したい」「デザインは気に入っているが更新だけ楽にしたい」といったケースです。
弊社では、ご相談内容によっては、部分的な改修やCMSの導入だけをご提案することもあります。
費用を抑えながら目的を達成できることもあるため、まずは目的を整理することが大切です。
よくあるご質問
ホームページリニューアルの目的について、経営者様やご担当者様からよくいただくご質問にお答えします。
Q:目的は複数あってもいいですか?
複数あっても問題ありません。実際、集客とブランド刷新のように、目的が重なることはよくあります。
ただし、すべてを同じ重さで追うと方向性がぶれやすくなります。
最も解決したい課題に対応する目的を「主目的」として決め、ほかは「副次的な目的」として位置づけると、判断に迷いにくくなります。
Q:目的がどうしても決まりません
目的が決まらないときは、いきなり目的を考えるのではなく、「今の何が不満か」という課題の洗い出しから始めてみてください。
アクセス解析のデータや、お客様・社内の声を集めると、解決すべき課題が見えてきます。
それでも判断が難しい場合は、制作・保守の専門会社に現状を相談する方法もあります。
Q:目的を決めたら次は何をすべきですか?
目的と目標が決まったら、現在のホームページの「残すべき良い点」を確認します。
とくに、検索エンジンからの評価やドメインは引き継ぐことが大切です。
ドメインの扱いはリニューアル後も同じドメインを使用する注意点、ページの移し替えの注意点は既存ページを移管する時の注意点でご説明しています。
まとめ
ホームページのリニューアルは、目的を最初に決めることが成功への第一歩です。
代表的な目的は、集客・ブランド刷新・運用の効率化・採用強化・技術的な更新の5つでした。
大切なのは、自社の課題を洗い出し、目的を1つに絞り、測れる目標に落とし込むことです。
そして、公開後の運用・保守まで見据えて計画することで、リニューアルの効果は長く続きます。
場合によっては、全面リニューアルをしない選択肢も含めて検討してみてください。
ホームページのリニューアルをご検討の場合は、まずはお気軽に株式会社リヒトスまでお問い合わせください。


